東名阪ツアー、完走しました🫧⭐︎

木下百花

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9月6日、東京・表参道WALL&WALLから始まった「1st Full Album “幽霊のように” Release Tour『幽霊としての証明』」。

9月13日、名古屋・sunset BLUE。

そして9月14日、大阪・environment 0g。

 

たった3公演。されど、この3公演に込めた想いは、濃く、重たく、そして光に満ちていました。

 

「ぶっ恋呂百花」として活動を始めてから、いつかアルバムを作りたい、いつかツアーをやりたい、と思ってきました。

でも、それは「いつか」のまま終わってもおかしくないことでもあったんです。

数字に悩んだり、自分の選んだ表現のスタイルに自信が揺らいだり、迷う時間は何度もありました。

 

けれど、今回こうしてアルバムを完成させて、さらにそれを携えてツアーを回ることができたのは、

紛れもなく自分一人の力ではなく、支えてくれた人たち、信じて来てくれた人たち、そして何より一緒に時間を過ごしてくれた皆のおかげです。

 

 

 

 東京・WALL&WALL 115人の景色 

 

初日の東京。

この日を迎えるまで、眠れない夜を何度も過ごしました。

不安は山のようにありました。でも、開場してフロアに人が集まりはじめた瞬間、その不安が一気に現実に変わりました。

 

 

最終的に来てくださったのは115人。

「ぶっ恋呂百花」としてこんなにたくさんの人が一度に集まってくれたのは初めてでした。

 

ステージに立ったとき、最初は会場全体が少し固くて、こちらの緊張と同じように、お客さんの空気にも緊張が漂っているのを感じました。

きっと皆も「今日はどんなライブになるんだろう」と思っていたのかもしれません。

 

でも、私はとにかく最初から全力で動くことを決めていました。

カッコよく見せたいとか、綺麗にまとめたいとか、そういうことじゃなくて、むしろ「変な動きでもなんでもいいから、今この瞬間をぶつける」という気持ちで体を投げ出しました。

 

すると少しずつ、客席から笑顔が見え始めました。

肩が揺れ、手が動き、最初は控えめだった反応が、次第に大きくなっていった。

あの瞬間、自分が音を鳴らし、動いて、汗を飛ばすことで、誰かの緊張がほどけていくのを目の前で感じられたんです。

 

最後の方には、会場全体が一つに繋がったような、一体感のある空気になっていました。

その景色を見たとき、心の底から「ああ、ツアーをやってよかった」と思えました。

 

 

東京での初日が終わったあとの数日間は、正直いって気持ちの整理がつかないままでした。

あの115人という数字が、ただの「数字」ではなく「顔のある人たち」として目の前に現れてくれたこと、その一人ひとりが自分の音楽を待ってくれていたことの実感が、胸の奥にずっと残っていたんです。

 

ライブを終えた瞬間の高揚感も、そこに至るまでの緊張も、そして終わってしまったあとの寂しさも、全部が入り混じって「まだまだこれからだ」という気持ちに変わっていきました。

 

 

 名古屋・sunset BLUE 

 

9月13日。名古屋でのライブ会場はsunset BLUE。

 

「果たして名古屋にはどれくらいの人が来てくれるんだろう?」という不安は正直ぬぐえませんでした。

 

チケットの動きも、正直に言うと決して早くはなかったんです。

SNSで告知しても「売り切れました!」という報告を出せる状況ではなく、「まだまだ残ってます!」と書くしかない。

 

でも、それでも当日を迎えたとき、扉を開けて入ってきてくれる人が一人、また一人といる。その事実がとても大きかった。

「わざわざこの日のために足を運んでくれた」という一点にすべての意味があるんだと、改めて思いました。

 

この日の共演は「木下百花(弾き語り)」。

自分自身の過去と、今の「ぶっ恋呂百花」とが並び立つような構図でもありました。

弾き語りの自分を知っている人も、知らない人も、この場所で向き合う。奇妙なようで、とても自然な流れでもあった気がします。

 

距離が近い分、反応もダイレクトに伝わってくる。目の前にいる人たちが、その瞬間を心から楽しんでいる。

それが全てであり、何よりも確かなものでした。

 

ライブが進むにつれて、会場全体が小さなうねりのように温度を上げていきました。大きな声を出さなくても、一人ひとりの表情や体の揺れが確かなリズムになっていく。

それが積み重なって、終盤には東京とはまた違う種類の一体感が生まれていたように思います。

 

次の日もあるんだけど、とにかくこの日の体力を出し切ろうとかなり暴れた結果、首がもげそうに・・・笑

また絶対来たい!名古屋ありがとう。

 

 

 

 大阪・environment 0g 

 

そして、ツアーファイナル。

9月14日、大阪。場所はenvironment 0g。

 

(まずは全通特典のリハーサル見学からでした...!!本当にありがとう。いつも感謝しています。)

 

この日のチケットは事前に「SOLD OUT」となっていました。

大阪は、活動を始めた頃からずっと応援してくれている人たちが多くいる街。

その大阪で、ツアーファイナルを「完売」という形で迎えられたことは、本当に言葉にならないくらい嬉しかったです。

 

一人一人が自分の音を待ってくれている。熱気というより、最初から「期待」と「信頼」が会場全体を満たしているようでした。

 

この日の共演も「木下百花(弾き語り)」。

自分の中で切っても切れない「過去」と「今」とが、大阪という場所で交差しました。

 

 

ステージに立つと、客席からの皆の視線が一気に押し寄せてきて、最初の一音を出すまでに少し時間がかかりました。でも、一度音を鳴らしてしまえば、もう止まることはありませんでした。

 

この日はとにかく「ぶつける」ことに徹しました。それはもう、このツアー全体だけど。

カッコよく見せようとか、上手くやろうとか、そんな気持ちは一切なく、とにかく体を使って全力で投げ出す。

それしかできなかったし、それこそが「今の自分がやりたいライブ」だと改めて確信しました。

 

 

会場の熱気は最後まで冷めることがなく、全員で駆け抜けたような夜になりました。

大阪ファイナルを終えたあと、ステージ袖に戻った瞬間、全身の力が抜けて放心状態になりました。

 

 

 ツアーを終えて 

 

3公演を駆け抜けて、ようやく自分の中で「ツアーが終わった」という実感がゆっくりと広がってきています。ホッとしているけれど凄く寂しい。

東京から名古屋、そして大阪。たった3本のツアーではありますが、私にとっては濃密過ぎるほどの時間でしたし、何より「今の自分が確かにここにいる」という証明になったと思っています。

 

人間は誰しも「よく見られたい」という気持ちを持っています。

でも私は、それをあえて壊したいと思って今回、ステージに挑みました。

 

格好良く見せることよりも、思い切り体を動かすこと。時には変な動きに見えるかもしれない。でも、その「変さ」こそが自分であり、観ている人たちにも「気取らなくていいんだよ」と伝えたい。

今回のツアーは、それを貫いたつもりです。

 

結果として、東京でも名古屋でも大阪でも、最後には一体感が生まれた。

「自分も一緒に体を動かしていいんだ」と皆が思えた瞬間が、確かにあったと思います。

 

 

ツアーは終わりましたが、ここからが本当の始まりです。

「幽霊のように」というアルバムが、ぶっ恋呂百花にとって最初のフルアルバムである以上、これをどう育てていくかが大切になります。

ライブで育ち、聴いてくれる人の中で育ち、そして自分自身の中でも育っていく。

 

次にどんな景色を見せられるか、まだ分かりません。

でも、今回のツアーで確信したのは「私は一人ではない」ということです。

会場に来てくれた人、アルバムを手にしてくれた人、遠くから応援してくれている人。そのすべてが、自分を前に押し出してくれる。

だから私は、今もなんとか走り続けることができます。

 

 

 

 

 アルバム「幽霊のように」とは 

 

今回のツアーは、1st Full Album「幽霊のように」を引っさげてのもの。

このアルバムをどう受け止めてもらえるのか、それがテーマでもありました。

 

「幽霊のように」というタイトルには、自分自身が今まで感じてきた「存在しているのに見えていない」「触れられるはずなのに、すり抜けていく」といった感覚を込めています。

過去の自分も、今の自分も、未来の自分も全部を含めて、「幽霊としての証明」というツアータイトルに結実しました。

 

ライブという場は、まさにその証明の場所だったと思います。

「幽霊」であるはずの自分が、ステージに立つことで、確かに存在していることを示す。

客席にいる皆さんもまた、その瞬間を証人となってくれる。そういう関係性が、今回のツアーを通してはっきりと見えたのではないかと思います。

 

 

そして今回、会場でフィジカル(CD)を手にしていただけるようにしました。

 

今の時代、音楽は配信で聴くのが当たり前です。スマホ一台あれば、世界中の音楽にアクセスできる。

そんな便利な時代にあえて「CDを買う」という行為には、確かな意味があると思っています。

 

だからこそ、ただの「音源が入った円盤」にはしたくなかった。

デザイナーの千葉エミリさんと何度も打ち合わせを重ね、「持っていて嬉しい」「飾っても嬉しい」仕様にこだわりました。

ブックレットには自分自身で描き下ろしたイラストを収録し、細部まで妥協なく作り込んでいます。

 

価格は3,500円。通常のアルバムより少し高い設定かもしれません。

でも、それ以上の価値を感じてもらえる一枚に仕上がったと自信を持っています。

 

流通を目指して今、申請しています!

 

もし叶ったら皆応援してほしい!!

 

 

 

 感謝を込めて 

 

最後に、このツアーに関わってくださった全ての方に感謝を伝えたいです。

スタッフ、共演者、デザイナー、そして何より来てくださった皆さん。

 

東京115人、名古屋で駆けつけてくれた方々、そして完売の大阪。

どの瞬間も、自分にとっては奇跡のように尊いものでした。

 

本当にありがとうございました。

 

こうして東京・名古屋・大阪の3公演を駆け抜け、ツアーを終えた今、私は以前よりもずっと強く、自分の存在を信じられるようになりました。

幽霊のように透けていた存在が、少しずつ輪郭を持ちはじめている。そんな実感があります。

 

これからも「幽霊としての証明」を続けていきます。

 

 

次回のライブは9/20こちらは初めての試みとなるフォトブック発売会を織り交ぜたスペシャルイベントです!

 

ライブチケット▶︎ https://momoka-kinoshita.bitfan.id/events/12130

お会いできるのを、心から楽しみにしています。

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